【第6話】


竜崎(杉本哲太)の大森北署でアイドルタレントを使ってのイベントが開かれた。警務課長の斎藤(八十田勇一)たちが、年甲斐も無くアイドルの笑顔に浮かれる姿を垣間見た竜崎は、来日が近付いたアメリカ合衆国大統領の警備のためにも、改めて気を引きしめるよう注意を促した。
そんな折、警視庁警備部長・藤本実(金田明夫)から、アメリカ合衆国大統領の第二方面警備本部の本部長に竜崎が任命された。
立てこもり事件を見事に指揮した手腕を評価して、大統領が到着する羽田空港のある最重要ポイントを任せたということと、第二方面本部管理官・野間崎(古舘寛治)の推薦であることが知らされた。
失敗を誘う野間崎の罠だとは思ったが、もはや竜崎に反論する余地はなかった。大森北署に方面警備本部を置き、刑事の戸高(安田顕)を不測の事態に備え、特命班として側に置く異例の措置をとる竜崎だが、いつもと違う異例な事態がもうひとつ待っていた。
警察庁長官官房総括審議官・上條(生瀬勝久)が藤本に頼み込み、警備部の畠山美奈子(伊藤歩)を竜崎の秘書官として派遣したのだ。
かつて警察庁の新人研修で世話をした関係で面識こそあったが、美奈子の知的でやわらかい微笑みに、竜崎は目を奪われてしまう。
今まで無かった感情が、心の奥底で騒ぎ出す竜崎…これは恋なのか?
たまらず竜崎は同期の警視庁刑事部部長・伊丹(古田新太)に相談を持ちかけるのだが、ある意味無防備な竜崎は、妖艶な美奈子に次第に落ちてゆく。

一方、上條の妻が歌舞伎の千秋楽で、伊丹の別居中の妻・晃子が和服の男性と一緒にいるところを目撃したと吹き込まれた伊丹。その後「会って話したい」と妻から電話で追われるようになり「忙しい」とはぐらかすが、心の中ではいよいよ離婚かと考えていた。
竜崎と伊丹の迷いがピークに達したとき、事件が起こる。
日本での大統領暗殺のテロ計画を掴んだと、アメリカから国土安全保障省のシークレットサービス、ケン・ハックマン(岡田浩暉)たちが乗り込んできたのだ。
テロ計画を暴くために空港を閉鎖し、徹底的に調べるべきだと強硬に竜崎へと詰め寄るハックマン。ここで空港を閉鎖すれば1時間につき数十億もの損害が出てしまう。
上條に弱いところを衝かれた竜崎と伊丹、そして持ち上がった大統領のテロ事件。
判断を誤り、ミスを犯しては官僚としての命が終わる。
“恋”と“離婚”いうハンデを背負った竜崎と伊丹は、次々に巻き起こる事件と共に心の迷宮へと入り込んでゆく…。

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