【第5話】


警察庁長官官房首席監察官・小田切(池田成志)の監察を受けた大森北署署長・竜崎(杉本哲太)への処分があと39時間と迫った夜。
竜崎も認めている大森北署の戸高(安田顕)の刑事としての鋭い勘による推理は「立てこもり犯・瀬島睦利(重住綾)を撃ったのは、SATではなく別の人物」というものだった。
追い詰められた竜崎と警視庁刑事部部長・伊丹(古田新太)、大森北署の面々は、逆転の可能性として人質となったスナックの店主・源田清一(有薗芳記)とその妻・芳美(小椋あずき)を含めた再調査を開始し、なによりも射殺した人物特定の決め手となる弾道検査の結果を心待ちにしていた。
そんな折、竜崎と伊丹は警察庁長官官房総括審議官・上條(生瀬勝久)から呼び出され、警察庁の総意として再調査の打ち切りを指示される。理由として、明白な証拠も無いまま人質となった源田夫婦を犯人扱いし再調査していること自体がマスコミの明るみに出れば、人権侵害だけでなく警察組織全体が危機にさらされ、捜査にかかわった者全てが処分されることになるという。
行く手を阻まれた竜崎と伊丹だが、弾道検査の結果さえ掴めれば、上條の掲げた屁理屈は覆せると考えていた。

ところが翌日、警視庁の科学捜査研究所(=科捜研)にあるはずの弾道検査データが、何者かによって警察庁の管轄である科学警察研究所(=科警研)へと移されてしまったことが発覚。
さらに警察庁の刑事局から伊丹の元へ、正式に再調査ストップの命令が下されたため、完全に竜崎と伊丹は動きを封じられてしまう。

これ以上、再調査を続ければ竜崎と伊丹だけでなく、事件に関わった大森北署の面々全員が処分されてしまう…途方にくれた竜崎は、大森北署で事の成り行きを見守っていた副署長の貝沼(松澤一之)、警務課課長・斎藤(八十田勇一)、刑事課課長・関本(佐戸井けん太)、そして戸高へ断腸の思いで再調査中止を伝える…。

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