予告
第7話
田中千春(菅野美穂さん)が働く旅行代理店に、工藤純平(玉木宏さん)の後輩で画家の河野瑞希(伊藤歩さん)がやってくる。瑞希は、パリのホテルを2名分手配してほしいと千春に頼んだ。純平と一緒にパリに行くつもりですでに航空機のチケットを手渡していた瑞希は、まだOKの返事をもらってはいないが彼を信じるという。「救いたいんです、先輩のこと」。瑞希は、千春にそう告げた。
その夜、仕事を終えて帰宅した桐島春子(天海祐希さん)は、千春が『おひとり様で生きる技術』という本を読んでいることを知る。千春から、先の人生の準備をしているのか、と問われた春子は、40代のうちにマンションのローンを払い終え、親の介護が必要になったらマンションは誰かに貸して実家に戻ろうと思っている、と返す。
別の日、実家に立ち寄った春子は、疲れた様子の母・陽子(梶芽衣子さん)を見て、ここに帰ってこようか、と尋ねた。しかし陽子は、姑をこの家で見送ってあげることが残りの人生の生きがいだから、それを終えたら気ままなひとり暮らしをしたい、と言って断る。陽子は、すでに自分が世話になる介護施設も決めているらしい。
そんな折、千春は、分譲マンションの内覧会に行ってみようと思い立つ。明日一緒に内覧会に行ってほしい、と春子に頼む千春。しかし春子は、予定があるという。
あくる朝、千春が出かける支度をしていると、純平から電話が入った。千春に付き合って、内覧会に行ってくれるという。
同じころ、春子は、陽子が世話になると言っていた介護施設を見学に行く。するとそこに、明楓大学教授の谷川修司(小市慢太郎さん)の姿があった。
内覧会の帰り、千春と純平は、ふたりが最初に出会ったショーウインドウの前を通る。そこで千春は、パリ行きの話を切り出した。すると純平は、才能がないから瑞希を失望させることが怖いという。千春は、そんな純平に、瑞希と一緒に一歩踏み出してみたらどうか、と告げるが…。