STORY

第4話

田中千春(菅野美穂さん)は、桐島春子(天海祐希さん)から赤いリボンがついたマンションの合鍵をもらう。千春は、居場所ができた感じがする、と喜んだ。

千春が勤める旅行代理店では、親同士がお見合いをするという一泊ツアーを取り扱うようになっていた。そのパンフレットを見た千春の後輩・鈴村真里子(福田彩乃さん)は、申し込む人なんかいるはずない、と言う。が、何と申し込んでいたのは、真里子の親だった。真里子は、つい最近も、上京してきた親から、結婚もしないでどうするのか、と泣きつかれたらしい。そんな話で盛り上がっていると、千春の携帯電話に、母親の紀子(市毛良枝さん)から電話が入る。結婚する予定になっている千春の妹・千夏(中村ゆりさん)が、突然、結婚式はしないと言い出したらしい。するとそこに、思い詰めた顔の千夏が現れる。

千春は、千夏から事情を聞いた。友人たちに祝ってもらうだけでいい、という千夏に対し、ちゃんとした結婚式を挙げなければだめだと紀子が反対したという。それでも千夏は、月末に友人たちだけを招いて簡単に済ませるつもりでいる、と千春に告げる。

同じころ、工藤純平(玉木宏さん)は、法事のため、実家に帰っていた。そこで純平は、叔父の良雄(田窪一世さん)から、結婚していないことやいまだにアルバイト生活を送っていることに対して意見され、困惑する。そんな純平に助け船を出したのは、商社マンの兄・遼平(眞島秀和さん)だった。

その夜、千夏は、無理を聞いてもらって春子のマンションに泊まる。事情を知った春子は、母親が娘の結婚を喜べないのは良くないから時間をかけて話し合うべきだ、と千春に助言する。

あくる日、仕事を終えた千春が帰り支度をしていると、とある病院から電話が入る。診察中に気分が悪くなった千夏を、休ませているという連絡だった。千春は、病院に駆けつけ…。