【第4話】


犯人の射殺という形で幕を閉じた強盗犯の立てこもり事件。しかし警察が掴んでいた情報とは異なり、立てこもり犯の拳銃には弾が1発も入っていなかった。
竜崎(杉本哲太)は、犯人が4発の弾を撃ちつくしてから射殺されたという事を、一刻も早く公表すべきだと主張するが、銃弾が入っていなかったということ自体を伏せて時間を稼ぎ、うやむやのまま事態を終決させたいと考える伊丹(古田新太)とで意見が対立する。

そのさなか、娘・美紀(三倉茉奈)から、母・冴子(鈴木砂羽)が血を吐き倒れ、救命措置中という連絡が竜崎に飛び込んで来る。
伊丹との話に決着が付かぬまま、病院へと駆けつけた竜崎に、意識を取り戻した冴子は「一国一城の主が城を空けてどうする。国のためにはたらきなさい」と、背中を押される形で署に戻された…そのときに事態が急転する。
東日新聞に、「警察特殊部隊が射殺。立てこもり犯は弾切れ」とスクープ報道されてしまった。いったい誰が、現場の事実を漏らしたのか?

伊丹が、記者会見でマスコミから集中砲火を浴びせられる中、刑事の戸高(安田顕)と、東日新聞記者が現場で会っていたという目撃情報もあり、スクープ報道の犯人探しで竜崎は更に頭を痛めることとなる。
後日、竜崎は上條(生瀬勝久)の息がかかる警察庁長官官房首席監察官・小田切貞夫(池田成志)に呼び出され、一連の事件の事実確認のための監査を受けることに。
小田切は、警備部所属のSATに所轄の署長がなぜ発砲の命令を下せたのか?さらに伊丹の命に背きなぜSATに突入させたのか?突入前に、娘から電話を受け、妻の病のことで気が焦り事件解決を急いだのではないか?と、竜崎が不利となるように繋ぎ合わせていく。
微塵の隙間も見せない小田切の追及に、次第に反論できなくなる竜崎。 果たして挽回の余地はあるのか?!
官僚同士の冷徹な争いが幕を開ける。

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